経歴
子どもの頃から大の歌好き
物心ついた頃から歌うことが大好き。幼稚園児の頃、植木等さんの『スーダラ節』で来客に抱腹絶倒され、人様の前でパーフォーマンスする喜びに目覚めた。小学生になると小林旭さんの『北帰行』を熱唱した。その頃からよく通る声で、友達とのヒソヒソ話は決まって私だけ注意されたが、その声が現在では私の武器となっている。
日本大学文理学部英文学科時代には、全国学生英語弁論大会(毎日新聞社主催、NHK後援)に3年連続出場し、4年生の時には関東大会で1位、全国大会では準優勝。更にはスピーチコンテストの成果が評価され、卒業時に大学の総長賞をいただいた。
弁論大会準優勝と総長賞は、当時闘病中だった父への親孝行にもなった。「全国大会で優勝しなくて良かったな」と父から言われた。「常に自分はまだ足りていないという意識を持って生きなさい。」それが大学卒業1ヶ月後に亡くなった父からの、最後のメッセージとなった。
聞く人を元気に、幸せに愛される歌手を目指して
社会人時代は宴会の2次会で歌うのが何よりの楽しみでカラオケが生きがいであった。そんな中、知り合いに誘われて参加したカラオケ練習会で一気に世界が広がった。 小規模の練習会だったが、とても楽しかった。70代以上で上手な方もたくさんおられ、刺激になった。
発表会に参加するとステージで歌うことに目覚め、イベント情報をチェックしては数々のカラオケ大会に出場し入賞・優勝が増えて行った。そんなとき、日本レコード大賞編曲賞3回、作曲賞1回を受賞された若草惠先生との出会いがあり「あなたは魂の歌が歌えるけれど、直してあげたいところがある」とお声掛けいただき、若草先生の下で本格的に学ぶことになった。2019年のことだった。
それから約3年、張るように出していた声をコントロールすることができるようになり、若草先生のお墨付きを得て2022年7月にデビューが決定した。
プロの歌手として、これから
デビュー曲『ユメヲダキシメテ』の作詞は、これまで1500曲超の作品を手掛けてきた、たきのえいじ先生。 初めて詞をいただいた時は、感動で涙が止めどなく溢れてきた。
作編曲は若草恵先生。ドラマチックなバラードに仕上がった。「あなたの歌を聴くと、元気に、幸せになれる」とファンの方に言っていただけるのが何よりの喜び。カラオケで歌ってくださる方々が増えてきていることがとても嬉しい。
喜怒哀楽、あらゆる経験をしてきて、本当に人生を楽しめるのは70代からだと思っている。まだまだこの先花を咲かせるために精進したい。